アリゾナマニアの知ったか発言集III

NFLアリゾナ・カーディナルスの動向をゆるーく見守るブログ

プレイオフ試合を支援

・開催地変更はリーグのコンティンジェンシー・プランに対応したもの
・打診から試合当日まで6日で準備を整えた


□Cardinals Do Their Part To Help NFL Play Rams-Vikings Wild Card Game (チーム公式サイト1月13日月曜の記事)

・マイケル・ビッドウィルは火曜早朝にNFLのフットボール運営最高責任者のドーン・アポンテから電話を受けた。

 カリフォルニア南部の山火事が悪化していてプレイオフのLAR-MIN戦がLAのソーファイ・スタジアムで開催できなくなる可能性があるという内容だった。

 ビッドウィルにとってそういう電話がかかってくることは驚きではなかった。彼はチームが本拠地とするステイトファーム・スタジアムをリーグのコンティンジェンシー・プラン(緊急時対応計画)に何度も対応させてきた。実際には火災が発生するよりもずっと前のシーズン開幕前から決定していたとNFLコミッショナーのロジャー・グッデルは言っている。

 今回ビッドウィルはプロセス開始とともに組織内の意思決定権者たちと内部会議を開いた。それはリーグが試合をアリゾナに移す可能性があると公表する前日、正式決定する2日前だった。試合は最初の電話の6日後だった。

 グッデルは月曜の試合開始前に「信じられないほどスムーズに進んだ。下準備とこれらをどうやるか理解することから始まる。我々は木曜午後に開始したわけではない。可能性が出てきたらすぐに始めるという考え方だ」。

 「これらのコンティンジェンシー・プランは電話をかける必要ができた場合に備えて用意してある。我々が木曜午後にマイケル(ビッドウィル)に電話して'We're Coming'(行くことになった)と言ったときにはすでにかなり進んでいた」。

 グッデルは別のスタジアムも検討していたという(名前は明らかにしなかった)。このプランは主にハリケーン対策で作られたが、ラムズのスタジアムとアリゾナのスタジアムが400マイル未満しか離れていないという偶然もあった。

 カーディナルスは過去に別のチームも手助けした。2003年には山火事の影響でSDチャージャーズのホームゲームMIA戦を当時使用していたサンデビル・スタジアムで行った。2007年には山火事の影響でチャージャーズがアリゾナのチーム施設で練習した。2020年はサンタクララのCOVID規制が厳しくなったためSFがシーズン終盤の3試合のホームゲームをステイトファーム・スタジアムでやった。

 しかしプレイオフの開催地変更は事情が異なる。NFLの歴史でポストシーズンの試合がチームの本拠地スタジアムで行われなかったのは中立地のスーパーボウルを除くとこれが2度目だ。1936年のグリーンベイ・パッカーズとボストン・レッドスキンズ戦で、ボストンのフェンウェイ・パークのチケットの売れ行きが悪かったためニューヨークに変更になった。

 今回のLAR-MIN戦は開催地変更が遅かったにもかかわらず観客動員が64,515人と好調だった。

 カーディナルスは試合そのものを超えてラムズのためにできることを考えようとした。テンピの練習施設使用を提案しラムズがそれを受け入れて金曜夜に到着し土曜と日曜はここで調整した。チームだけでなくスタッフと家族も飛行機で送迎することを提案しチーム専用機2機を派遣した。

 到着後は選手の子どもたちのためにアクティビティを用意し、ベビーシッター・サービスを勧め、高リスクな妊婦のためにセントジョセフ病院にスペシャリストがいて対応できることを確認した。

 ビッドウィルは「我々の組織は頼りになる組織だとみなされているが、それは私ではなくチームの功績だ」。

 ステイトファーム・スタジアムは今後もポストシーズン中はコンティンジェンシー・プランの中にいるとビッドウィルは言う。

 グッデルは「彼はこのスタジアムがいかに素晴らしくスタッフがいかに素晴らしくこのコミュニティが他のコミュニティのためにいかに団結しているかを示す機会だと考えていると思う。組織だけでなくコミュニティを素晴らしく反映している」。

 ビッドウィルは「ロサンゼルスで起きていることに我々全員が心を痛めている。我々はみな『自分たちになにができるだろうか?』と考えている。試合当日に駐車場で誘導したり売店で接客したり試合の運営に関わったりしていても、みんなロサンゼルスの人々が被った被害に同情している」。

 「これがアリゾナのスピリットだ。人々は喜んで協力し、隣人を助ける。ラムズもリーグのメンバーであり知り合いがたくさんいる。彼らを手助けできるのは素晴らしいことだ。彼らも私たちに同じことをしてくれると確信している」。


 (もともと開幕前から緊急時の代替開催候補地になっていたと。そのスタジアムの命名権スポンサーが保険会社ってよくできた話。宣伝効果かなり高そう。でも今回の山火事で保険金の出費ものすごそう)。


 (リーグからどこまでのレベルの協力を要請されたかはわからない。場所貸すだけでいいのにスタジアムをとことんラムズ色にするのは賛否両論あるかもしれない。でもプレイオフでの開催地変更はリーグで89年ぶり2回目という異例の事態。自然災害という事情もあるし全面協力するホスピタリティを称えたい)。


 (スタジアム変更を言い訳にできないレベルの全面サポートしたんだから試合結果は受け止めてねレギュラーシーズンの勝率見たら順当だよと言いたかったのだがラムズが勝った。シーズン後半の勢いが本物だったと)。



□Cardinals owner Michael Bidwill on helping Rams host playoff game: 'Always a good time to do the right thing' (1月12日NFL.comの記事)


・ビッドウィルはステイトファーム・スタジアムで'Whose house? Rams House!'というのを聞くと心が痛むかもしれないと土曜夜にジョーク混じりに話している。


・チームは試合当日の労働者を短期間で3,500人確保。数日間で6万食を用意。内訳はホットドッグ1万食、ハンバーガー3,000食など。


・チケットは最初の2時間で52,000枚が売れ、スイート席やラグジュアリー席は1日目で完売。中立地での試合としては驚異的な売れ行き。「テイラー・スウィフトのコンサート並みのペースだった」(ビッドウィル)。


 (この記事の翻訳全文はNFL JAPANにあるので割愛)。